映画&読書感想文

2014年05月01日




そんなわけで、あのジョブズもベゾスも愛読していたというクレイトン・クリステンセンのイノベーションのジレンマを読んでみました。
最初の部分は、それこそ半導体の成長率が破壊的技術によって、うんたらかんたらという事実の羅列で全然面白くないんですけど、後半からはこの当たりの分析を元に非常に示唆に富んでいて非常に興味深いです。

いくつか興味深いポイントがあるんですけど、経営陣も社員も優秀で、やっているビジネスモデルも非常に優れている大企業がなぜしばしば負けるのかという問いです。
これはビジネスモデルや経営戦略、そして社員や経営陣が優秀なために、それが足かせとなって負けるというのは非常に興味深いですね。
例えば、Amazonと巨大小売企業ですけど、巨大小売企業がネット販売に参入したとき、配送インフラや資金力等で劣るAmazonは当初負けると思われていました。
しかし、ある程度まとまった商品をトラックに載せ、各店舗に配送するように最適化された巨大小売企業の配送インフラは、各家庭に小包を配送する必要のあるネット販売とは全く違ったもので、これまでの物流インフラが機能せず、全く違うロジスティクスを構築する必要がある。
これまでのインフラをドラスティックに変えるのは、0から作り上げるよりも困難なので、Amazonが勝ったと。

他にもリーンスタートアップにも通ずるところがたくさんあって、例えば必要最小限のプロトタイプを出して、需要があるかどうかを市場に聞いてみるということや、この必要最小限のプロトタイプの目的を「学習」することとする点などこれからスタートアップを始める人にはとても参考になります。

スタートアップから大企業の経営者まで、為になる示唆に溢れているので、最初の方はちょっとつまらないけど、読んでおくと良いと思います。



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investor46 at 10:22

2014年04月13日




スティーブ・ジョブズ亡き今、最も優れた経営者と目されているジェフ・ベゾスの半公式の本著。
Amazonとジェフ・ベゾスに興味のない人には、正直あまり読む必要はないんだけど、興味のある人には非常に興味深い本です。
会社を立ち上げた起業家には、Amazon立ち上げ当時の話は特に興味深いと思います。

まず、インターネットの可能性に気づいて、インターネットを使ったビジネスを何か考えてみようということで、エブリシングストアのアイデアを思いつき、やってみることにしたらしいです。
もちろん、いきなりすべての商品をネット上に並べるのは難しいので、いろいろと精査した結果、書籍から始めるのがベストだと判断。
本からはじめて、本に似た性質のものを次々とアドオンしていったんですね。

で、この本で僕が最も印象的だったのが、ジェフ・ベゾスがスティーブ・ジョブズの失敗と言っていたiPhone事業についてです。
これ、すごく意外だったんですけど、ベゾス曰く、iPhoneをびっくりするほどの高収益・高利益率ビジネスにしたのは失敗だったと。
どういうことかというと、ここまで高収益だと、競合がすぐに参入してくるので、長期的に見たらあれは失敗だったと。

Amazonはずっと赤字で、業界でどんどん支配力を強めていき、それをバックにメーカーへ圧力を掛けて、どんどん安く提供するようにする。顧客のために。
アマゾンウェブサービスにしても、最初はとても安く提供していて、最近になってGoogleが参入してきたんだけど、その時にはAmazonはクラウド事業において大きな先行者メリットを得ているんですよね。

GoogleもAmazonがあまりに安く提供していて、全然収益にならないビジネスということで、参入が遅れたそうです。

おそらく、ジョブズ亡き今、世界で最も野心的で優秀な経営者なので、今後のAmazonから目が離せませんね。



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investor46 at 17:58

2013年11月12日


ゼロ
堀江 貴文
ダイヤモンド社
2013-11-05



ホリエモンこと堀江貴文さんが本気で本を100万部を売るミリオンセラープロジェクトというのをやっていて、発売前からケイクスとかで一部を公開したりしてSNS上で非常に話題になっていたので、Kindle版を購入。
結論から言うと、これまで読んだ本の中で5本の指に入るくらい面白かったです。
ホリエモンって、「起業して成功するなんて楽勝でしょ」とか平気で言うので、それを真に受けて本当に起業しちゃったんですが、これは絶対に真に受けてはいけません。
この言葉は正しくは「起業して成功するなんて、死ぬほど努力すれば楽勝でしょ」です。
ホリエモンは自分が努力しているとは周りに思われたくないらしく、自分でも努力しているとか思っていないので、この「死ぬほど努力すれば」の部分を省いて発言してたんですよね。
まあ、努力するなんて、超当たり前の大前提なんですが、ぼくは言葉どおりに受け取ってしまったわけです。笑
この本ではこれまでそういう端折ってしまった部分も含めて、ちょっと照れくさい部分もちゃんと言葉にしているので、これまでホリエモン嫌いの人でも抵抗なく読めると思います。

で、この本の中で僕が一番なるほど!と思ったのが、大きなビジョンを掲げて、そういう長期的な大きな目標に向かって走るのはモチベーションを保つのが難しいので、今日1日とかこれから1時間とかを全力でやれと。
綺麗な言葉で言うと、今を生きろということです。
これは、長期的な大きな目標に向かうのって、例えるとフルマラソンみたいなもので、それを全力で走り切るのって本当に難しい。だけど、100m走で挫折する人ってまずいないよね。だから、その日一日とか、目の前の1時間を全力でこなすことだけをやるといいよと。
これに近いこともイチローも言っていて、

小さいことを重ねることが

とんでもないところに行くただ一つの道だ。

そんで、このゼロの副題が「なにもない自分に小さなイチを足していく」なんですよね。



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investor46 at 19:51

2012年07月05日

社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!
著者:ちきりん
販売元:大和書房
(2012-05-19)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る



★★★★☆
※今回からぼくの独断と偏見での評価を星5つで評価します。本を買うときの参考になれば幸いです\(^o^)/


いつも鋭い視点と洞察力ある観点から、社会に対する面白い意見や考察を分かりやすい文章で人気のカリスマブロガーちきりんさんの新刊です。

今回もちきりん節は健在で、分かりやすい文章でスラスラ読めます。
ちきりんさんの文章って、個人的に結構憧れで、難しいことを分かりやすく、しかもとても分かりやすいだけでなく、読んでて嫌な気分にさせないところがすごいんですよね。
 
さて、そんな独特の視点かつ鋭い洞察力のちきりんさんが海外旅行をしたとき、どんなことを感じ、どんなことを考え、どんなことを思ったのかが知れて、とても興味深いです。

世界の紙幣や、シンガポール航空のサービスレベルがなぜ高いのかや、豊かさについての考察などどれも面白く、かつ非常に興味深いのでオススメです。


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investor46 at 19:35

2012年06月21日

(日本人)(日本人)
著者:橘 玲
販売元:幻冬舎
(2012-05-11)
販売元:Amazon.co.jp
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僕が最も尊敬する橘玲さんの新刊です。
今作も例のごとくめちゃくちゃ面白かったので、安心してストロングバイで推奨します。笑

ただ、内容はちょっくら難しめです。
この本のコンセプトを簡単に説明すると、人間すべてに普遍的に見られる性質を日本人から引いて残ったものが日本人の性質であるというシンプルなものです。
人間に普遍的に見られる性質を進化心理学などの視点から分析するのはとても興味深く、さらに日本人の一般的に言われている特徴である、和を尊び、空気を読んで自己主張をあまりしないなどは実は違っていて、日本人は世界で最も個人主義的で世俗的(合理的)な人種というのも目から鱗だった。

週末のまとまった時間にじっくり読んでみるといいでしょう。



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investor46 at 10:14
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