金融日記

2014年05月11日

21世紀型保険モデルを目指して。英国発の保険のスタートアップ「jFloat」 | Social Design News【ソーシャル・デザイン 公式サイト】 http://social-design-net.com/archives/14159


ぼくはその昔、金融商品をいろいろと調べていたことがあって、保険も調べたことがあります。
株や債権、オプションなどのデリバティブ(金融派生商品)などたくさんある中で、保険という金融商品はちょっと不思議で、その仕組みを理解するのが最も簡単で、そして最も難しい金融商品でした。

保険というものを一言でいうと、「不幸の宝くじ」といえます。

例えば、僕が宝くじを運営するとします。
100人に1枚1万円のくじを売ったとすると、100万円集まります。
話を簡単にするために当選くじは1等1枚50万円だけとします。
残りの50万円は経費とか利益を上乗せして全部僕のものです。

保険も仕組みはこれと全く同じで、例えば1万円のくじを買っておくと、万が一死亡した時に当選金50万円が貰えます。

ここで問題になるのが、還元率(経費率)です。

宝くじの場合、還元率は50%を切っていて、世界でも最も還元率の低い日本の宝くじは「愚か者に課された税金」と呼ばれているほどです。(ちなみに競馬・競輪などの還元率は75%、カジノのルーレットで95%)

保険会社の経費率は長らく公表されていなかったんですけど、どうやら総じて宝くじ並の経費率だそうです。共済保険だと経費率は5%程度(還元率95%)のところもあるそうで、民間保険会社はかなりの経費が掛かっているみたいですね。

そこに風穴を開けたのが、ネットを使って経費を抑えて、同じ品質の保険商品を低額で提供したのが、インターネット専業の生保であるライフネット生命です。

上記記事はそれをさらに推し進めて、ネット上の共済保険を提供しているというのは中々面白いですね。


ただ、これがどんどん進むと、保険証券の取引所が出来れば、そこで直接自分にあった保険商品を自由に売買すれば最適な保険を組むことができる。
金融商品の本質はリスク(確率)の取引なので、不確実なものであればどんなものでも金融商品になる。例えば、天気予報とか。

具体的にはプット・オプションの買いで、保険を購入するのと同じ意味だし、逆にプット・オプションの売りを行えば、誰でも保険会社になれる。

しかし、これはかなり複雑な取引なので、一般の人がこれを使うようになることはないと思うけど。



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investor46 at 09:43

2012年02月04日

年金の支給開始が70歳になったら、「金融商品」としての損得はどうなるのだろうか? | 橘玲 公式サイト


橘玲さんの年金についての素晴らしい記事です。
この記事を簡単にまとめると、年金の支給開始年齢が70歳になったら損だけど、今のままなら払っても損にはならないよということです。

で、注意点としてこれは国民年金についての考察で、サラリーマンや公務員が加入する厚生年金・共済年金は自動的に給料から天引きされるので、払わないという選択肢は基本的にありません。
つまり、この記事はサラリーマンや公務員には関係ないということですね。

ちなみに厚生年金や共済年金は自動的に給料から天引きされるシステムで、とりっぱぐれがないため、国民年金の未納者分の尻ぬぐいもさせられており、第3号被保険者つまりサラリーマンや公務員の方の奥さんの分まで年金を支給するという大盤振る舞いなシステムなので厚生・共済年金は大幅な損となっております。

まあ、払わないという選択肢はないので、サラリーマンが年金を払いたくない場合は脱サラするしかないんですけど。。



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investor46 at 08:00

2011年08月01日

みなさん、お久しぶりです。

どうも、かつをです。


さて、今日は前に友達に「海外旅行したいんだけど、その時に一番お得な両替の方法を教えて♡」という質問が来たので、少しばかり調べたので、僕なりの答えをまとめておきたいと思います。


まず、結論を簡単に言うと、FXでコンバージョン(両替)して、シティバンクの口座に送金した後、現地のATMで出金するのが、僕が調べたスキームの中で最もコストパフォーマンスが高いスキームでした。


もし、もっとエレガントでスマートかつコストパフォーマンスが高い方法を知ってるよという方がいらっしゃいましたら、教えて頂けると幸いです。


さて、外貨両替と言っても、いろいろな方法があるのですが、僕の知ってる方法は、
  • 銀行で両替する。
  • トラベラーズチェックを使う
  • クレジットカードを使う
  • FXを使う
あたりでした。

ではまず、「銀行で両替する」から見ていきましょう。
実はこれが一番簡単で便利な方法だけど、一番手数料が高い方法でもあります。
だいたい10万円分両替すると、2,3000円くらいの手数料をむしりとられるようです。
ちなみに銀行で両替するときは、旅行先の通貨に両替したい場合、必ず現地で両替するのがセオリーです。
例えば、日本円はアメリカでは使えませんから、アメリカでは米ドルの方が需要が圧倒的にあるので、日本円→米ドルへの両替は安いのです。
米ドルが余ったら、日本で米ドル→日本円に両替するようにしましょう。

次に「トラベラーズチェック」を見てみましょう。
だいたい10万円分なら1000円くらいの手数料で発行できるようです。
しかし、アメリカのような小切手社会ならT/Cが使えるところが多いようですが、その他の国だとあんまり使えるところがなかったりして、結構不便みたいです。
それでT/Cをまた現金に変えようとすると、そこでまた手数料が掛かる場合が多いようです。

つづいて「クレジットカード」ですが、これが一番コスト的にも安くて現実的な方法かもしれません。
手数料は10万円分で1500~1600円くらいで、クレジットカードは世界中のいろいろな場所で使えるところが多いのでコストと利便性を考えたら、一般的にはこれがベストでしょう。

さて、最後に「FX」を使ったスキームです。
コスト的には圧倒的に安く、実は利便性も一番良いです。
FXでコンバージョン(両替)するときに1通貨あたり20銭ほどの為替手数料とATMで出金する際に210円の引き出し手数料が掛かるくらいで、10万円分を両替すると手数料はだいたい410円くらいです。
ただ一つデメリットはFXとシティバンクに口座を開設するのがめんどくさいということです。
頻繁に海外旅行に行く人は一度口座開設しておけばいいだけなので、やる価値は充分あると思います。

具体的にはマネーパートナーズというFX業者でFX口座とシティバンクのeセービング口座というネットバンキングのための口座を開設します。
もちろん、どちらも口座開設費用、口座維持手数料ともに無料です。

マネーパートナーズ

シティバンク


口座開設後、FXでコンバージョンして、出金時の口座をeセービング外貨用口座に指定して、そこに送金します。
あとは現地のATMで現金を引き出すだけです。

ちなみにこのスキームを実際にやったことがないので、本当に出来るかどうかは知りません。笑

もし、このスキームに不備があって出来ない、もしくは実際にやってみたことがある人はコメントで教えてくださるととてもありがたいです。

その内、また海外に旅行する機会があったら、そのときやってみたいと思うので、出来たら(あるいは出来なかったら)このブログでお知らせします。

それでは。


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investor46 at 05:23

2010年11月09日

Twitter / @EURO SELLER: 良い示唆ですね。世界基準で見ると自国通貨の高い国は株 ... 

このツイートでとても合点がいった。
2007年の10月は日経平均は18,000円で円ドルは1ドル120円。
今の日経平均はほぼ半分の9,600円だけど、円ドルは1ドル81円。
ドル換算で日経平均を見たら、2007年は150ドル。
今は約120ドル。
ドルで見たら、日経平均は値を戻している。

こうやって考えると、なんで円高になると株価は下がるのかとても納得いくなあ。



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investor46 at 06:17

2010年05月08日

Togetter - まとめ「リフレの国の人々とホリエモンの国の人々のほのぼの夜話」

ホリエモンがリフレ派の人と議論していたので、何の気なしにつぶやいたツイートがホリエモンにRTされた。
すると、直後にフォロワーやらリプライやらリツイートが突然増えて、ちょっとした論争になってしまった。
池田信夫先生とかが一時期リフレ派への反論をブログやツイッターで書いてたんだけど、ホント、リフレ派って相当根強いんだなーって実感した。
リフレ論って、経済学ではすでに終わった議論って聞いてたもんだから、ちょっとビックリだ。

ただ、せっかくの機会なので、僕も勉強がてら、自分の意見をまとめてみたい。

リフレ派の主張は金融緩和と、国債を発行しまくって日銀にどんどん国債を買取らせてマネーサプライを増やす量的緩和をしろということです。
金融緩和は簡単に言うと金利を下げることですが、すでにゼロ金利なのでこれ以上下げる余地はありません。
ゼロ金利といっても、デフレなので実質金利で言うとゼロ金利とは言えません。
金融緩和の定義は潜在成長率よりも金利を下げることですが、この潜在成長率よりも実質金利が高くなっており、ゼロ金利でも実際は金融引き締めになっているのです。
これがリフレ派が金融緩和が足りないと叫ぶ所以でしょう。
しかし、名目金利をマイナスにすることは出来ませんから、どの道、日銀にはこれ以上の金融緩和は出来ないのです。

そこで量的緩和を行ってマネーを供給してデフレを止めろというわけです。
しかしゼロ金利下では現金の機会コストが無いということなので、資金需要はありません。
そうすると、いくらマネタリーベースを増やしても、日銀の銀行口座に積み上がるだけで、マネーストックが増えず物価が上がらないのです。
これが「流動性の罠」です。
金融危機の時に欧米が行った大規模な量的緩和は金融システムの崩壊を防ぐために流動性を与えるためです。
日本はまだまだ余裕があるのでこのまま国債を発行し続けても大丈夫でしょうが、それでもそんなことをいつまでも続けて財政が悪化すると日本円を誰も信じなくなり、ハイパーインフレリスクを高めることになります。

では、どうするかということですが、ゼロ金利にも関わらず金融引き締めになっていることが問題なんだから、潜在成長率を上げるしかないのです。
そのためには、税制改革や規制緩和、雇用規制の緩和や移民の積極的な受け入れなどの構造改革をしなければならないのです。

ホリエモンが言いたかったのは、金融政策ではなく潜在成長率を上げるための政策をとるべきだと言いたかったのではないでしょうか? 


参考
金融日記:勝間さんのインフレ政策を実行するとどうなるのか?
金融日記:サルでも分かる日銀の苦悩と流動性トラップ
勝間和代氏の落第答案 - 池田信夫 blog

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investor46 at 07:42
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