2014年05月10日
【書評】やってのける ~意志力を使わずに自分を動かす~
最近、書評ばっかりですね。笑
移動中のスマホとかSNSとかの時間を削ると読書の時間になりまして、いかにムダな時間を浪費していたかと実感しております。
さて、ここのところ中々当たりの本を引いているので、紹介したいと思います。
「やってのける ~意志力を使わずに自分を動かす~」という本です。
最先端の心理学の知見を使った目標達成するための本なんですけど、ポジティブシンキングだとか、絶対に出来る小さなことを確実にこなすとか、これまで色々な本があるんですけど、この本はそういったものからさらに一歩進んだ感がありますね。
これまでの本はポジティブシンキングとか、小さなことをコツコツやれば必ず習慣化できるとか、これさえやれば万事オッケーみたいな論調で語られるんですけど、実際はそんな単純なものではなく、ケース・バイ・ケースでその時最適な目標達成の方法は違うんですよね。
さて、この本に書いてあるエッセンスを僕なりにまとめてみたいと思います。
まず、根本にあるのは、目標達成のために必要なのは「才能」や「能力」ではなく「努力」や「どのようにやるのか」によるところが圧倒的に重要だということ。
目標達成するには、才能や能力よりも努力や目標達成のためにどのようにアプローチするのかの方が遥かに重要だし、目標達成のために必要な能力も努力によって伸ばせるという風なマインドセットが極めて重要だ。
出されて手札を見て、こんなんじゃダメだと思うのではなく、この手札で最大限のパフォーマンスを出すことに集中すること、もしくは手札を強化する方法を考えるマインドセットが必要ということ。
そして、目標達成の肝となるのが、シンプルな計画を作るということ。
- まずは目標を”具体的に”決める
- 「なぜ」やるのかを決める
- 「何」をやるのかを決める
- 「いつ」やるのかを決める
- 「どこで」やるのかを決める
- 「どのように」やるのかを決める
なぜブログを毎日書くのかという理由は、インプットしたことをアウトプットすることによって、頭の整理になるから。
毎朝、オフィスに着いたら、ブログを5分書く。
みたいに。
こうした目標を達成するためには、たくさんの大きな障害がある。
例えば、今日は突然打ち合わせが入って忙しいから明日やろうとか。
他にもそのタスクをこなす時間に友だちから急な誘いがあったりすると、かなり強い自制心が必要になる。
これはすごくなるほどと思ったんだけど、自制心というのは筋肉と同じく消耗するらしく、誘惑に耐えられるときもあれば、夕方の疲れたときには抗えなくなるときがある。
そういった修正を理解して、例えば一番意志の強い朝の時間にやってしまうとか、誘惑を考慮して予め予防策を練っておくなどの対策が必要になる。
そして、こうした自制心は筋肉と同じく、鍛えれば鍛えるほど強くなるので、他の目標の達成にも役に立つそうだ。
ダラダラした生活を送っていれば送っているほど、自制心はどんどん弱くなり、いろいろなところに綻びが出る。
小さなことも気をつけてケアしておくことは自制心を鍛え、今後大きな目標を達成するためにとても重要なことらしい。
僕もかなり、ダラダラとした生活を送ってきていますけど、ストイックに改めたいものですね。