2014年05月

2014年05月18日

SIGN https://svgn.biz/

以前、紹介したマニュアル作成・共有サービスのTeachmeもそうだけど、そういうのをWordとかExcelとかパワポとかで作ると、装飾に凝ってしまって作るのに時間が掛かるし、作る人が複数人いるといろんなデザインのマニュアルが出来てしまう。
議事録も同じで、Wordで作ろうとすると、例えばちゃんと日付入っていないとか、参加メンバーを記入してないとか、これもちゃんとマニュアル化しないと人によって書き方が違ったものになってしまう。
SIGNは議事録の体裁が完全に決まってて自由度がないから、決められた枠に記入していくだけで誰でも同じような議事録が作れる。
SIGNのいいところは、「重要」「宿題」「決定」などの印が付けられるので、後で見た時に、重要事項や決定事項、やらなければいけないタスクなどがすぐに分かる。
そして、議事録作成だけでなく、共有機能にも優れていて、「通知」というボタンを押すと、その議事録を共有されている人にメールで通知が届くようになっている。
さらに「サイン」というボタンを押すと、ちゃんと目を通しましたよというのを皆に知らせることが出来る。
ここらへんの機能がGoogleDocsとの差別化のポイントになっていて、使い勝手が良いです。
あとは、これのアプリ版が出てくれたら、社外で打ち合わせするときとかに、電波がないときや、ランチミーティングなどで、スマホでサクッと議事録が作成できるようになると完璧ですね!
競合はGoogleDocsでしょうけど、スマホに最適化されたUIのSIGNを作れたら、GoogleAppsユーザーもかなり使い出すと思います。

オススメなサービスです!



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investor46 at 08:22IT日記

2014年05月15日

「勇気」の科学 〜一歩踏み出すための集中講義〜
ロバート・ビスワス=ディーナー
大和書房
2013-12-21



現代社会で成功するのに、最も必要なものの一つが勇気です。
進化心理学によると、僕たち人間の感情は狩猟採集時代に最適化されて設計されている。
恐怖や不安などの感情は、人間を危機的な状況から回避するために必須な感情だけど、死の危険がほとんどない現代社会では、そのような恐怖や不安の感情は過剰だ。
人間の脳は、現代社会の急激な変化に全くついていけておらず、恐怖や不安などの行動を抑制する感情は現代社会では最適とはいえない。


金融商品にコール・オプションというデリバティブ(金融派生商品)がある。
これはある金融商品を一定の金額で購入する権利(オプション)を得ることができる金融商品だ。
例えば、株価1,000円の株式があって、3ヶ月後に株価1,200円で購入できるコール・オプションを50円で買ったとする。
3ヶ月後に運良く、株価が2,000円になれば、あなたはコール・オプションの権利を行使して1,200円で株式を買い、それをすぐに市場で売却すれば800円を得ることできる。
オプションの価格の50円を差し引いて、あなたの利益は750円だ。
もし、逆に株価が暴落して、100円になったとしても、権利行使しなければいいだけなので、損失はオプション価格の50円にしかならない。
たったの50円を支払うだけで、ダウンサイドのリスクは50円だけで、アップサイドの利益は無限大だ。


さて、どうして勇気の話からいきなりコール・オプションの金融デリバティブの話になったかというと、現代社会における人生はコール・オプションだからだ。

今の日本で、普通の人は誰も飢えていない。
どんな状況になっても衣食住に困るようなことはよほどのことがない限り、ない。

つまりダウンサイドリスクは限定的ということだ。

だから、独立や起業、新規事業の立ち上げなどのリスクを取って失敗しても、おそらく衣食住に困ることはない。

だからオプション料を払って、リスクを取るべきなんだ。

そして、オプション料というのは、勇気のことだ。

勇敢ささえあれば、小さなリスクで大きなリターンを狙える。

だから、皆、好きなことをしたらいいんだよ。



人生はコール・オプションだ。

必要なのは、ほんのちょっとの勇気だけ。



参考
金融日記:人生はコールオプションだ。みんなやりたいことをやれ! http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/51677884.html 




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2014年05月14日

山崎パン=食品添加物は大変危険|あなたの健康を害する5つの知識 http://macrobiotic-daisuki.jp/yamazakipan-tenkabutsu-2-2785.html


Twitterで流れてきたので、記事を見てみると、化学物質の名前とか化学反応をずらずらと並べていて、いかにもそれらしいことを言っているので、そのまま山崎パンはヤバいんだ、みたいに思わされるけど、これ、ちょっと科学リテラシーがあれば記事の内容に何の説得力もないことが分かる。

確かに臭素酸カリウムはそれ単体では一定量を摂取するとヤバいんだけど、山崎パンはちゃんと残留がないようにしているんですよね。
こういうのは、ヤバい物質が使われているだけじゃなくて、その物質がどれくらいの量だとどういったリスクがあって、実際に入っている物質の量はこれだけだからヤバいんだよ、というところまで示さないとどこがどうヤバいのか全く分からない。

これは放射能とか口蹄疫とかダイオキシンとか、そういう時と同じで、例えば放射能もどの程度の放射線量だとどういったリスクがあって、実際の放射線量はこのくらいだからヤバいですというのを示さないといけない。

で、この記事は肝心のそういったところが全く示されていなくて、この物質が使われていて、こうこうこういうメカニズムでヤバいんすよ、という感じで、カビたパンとカビてないパンの写真とかを巧妙に使って危機を煽ってたりするわけです。
やっぱり全然カビないと言われると、感情的になんかヤバそうという風に思うわけですね。
実際にカビたパンとカビてないパンのどっち食べますか?って聞かれたら、絶対カビてないパンを食べると思うけど。笑

とにかく、カビてないのは、おかしい、ヤバいって感情的に思うわけです。

で、今日は山崎パンはヤバいのかヤバくないのか、とか食品添加物についての是非を問うわけではなくて、どうやってこういった釣り記事に騙されないようにするのか?という一つの指針を示したいと思います。

東日本大震災の時にTwitterでデマ記事がたくさん流れて来たんですけど、そのときに勉強したことの一つが、「感情は真偽の判断に全く役に立たないどころか、むしろ邪魔だ」ということです。

例えば、今回の記事はカビてないパンとカビたパンを見て「ヤバそう」という感情を抱いて、ほぼ無条件にヤバいと思ってしまうわけですが、先に挙げたことを示さないと何の証拠にもなっていないわけです。


実際には添加物が入っていることによって、食中毒リスクをかなり抑えられるわけですから、添加物によって救われた命の方が遥かに多いはずなんですね。
ちょっと前にユッケの食中毒が問題になって、規制されちゃったでしょ。食中毒って時には死に至る大きなリスクの一つだから、添加物でちょっと体に良くないかもしれないというリスクよりも便益の方が遥かに大きいんですよ。

で、山崎パンにヤバい化学物質が使われてるというのは、それだけではヤバさを訴求するには根拠としてかなり不十分で、バナナにだって放射性カリウムが入ってるんだけど、それを聞いてバナナヤバいとはならないでしょ?この記事って、山崎パンの営業妨害にならないんですかね?

ただもちろん、添加物がたくさん入っているものをガンガン摂取した方がいいというわけではないです。
要はバランスが大切なんですよね。

ある情報の真偽を判断するときのコツは、感情は排除して、自分の頭で考えて自己責任で判断するということです。

僕のこの記事を信じて鵜呑みにするかどうかも自己責任でお願いします。笑



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investor46 at 09:20科学日記徒然日記

2014年05月11日

21世紀型保険モデルを目指して。英国発の保険のスタートアップ「jFloat」 | Social Design News【ソーシャル・デザイン 公式サイト】 http://social-design-net.com/archives/14159


ぼくはその昔、金融商品をいろいろと調べていたことがあって、保険も調べたことがあります。
株や債権、オプションなどのデリバティブ(金融派生商品)などたくさんある中で、保険という金融商品はちょっと不思議で、その仕組みを理解するのが最も簡単で、そして最も難しい金融商品でした。

保険というものを一言でいうと、「不幸の宝くじ」といえます。

例えば、僕が宝くじを運営するとします。
100人に1枚1万円のくじを売ったとすると、100万円集まります。
話を簡単にするために当選くじは1等1枚50万円だけとします。
残りの50万円は経費とか利益を上乗せして全部僕のものです。

保険も仕組みはこれと全く同じで、例えば1万円のくじを買っておくと、万が一死亡した時に当選金50万円が貰えます。

ここで問題になるのが、還元率(経費率)です。

宝くじの場合、還元率は50%を切っていて、世界でも最も還元率の低い日本の宝くじは「愚か者に課された税金」と呼ばれているほどです。(ちなみに競馬・競輪などの還元率は75%、カジノのルーレットで95%)

保険会社の経費率は長らく公表されていなかったんですけど、どうやら総じて宝くじ並の経費率だそうです。共済保険だと経費率は5%程度(還元率95%)のところもあるそうで、民間保険会社はかなりの経費が掛かっているみたいですね。

そこに風穴を開けたのが、ネットを使って経費を抑えて、同じ品質の保険商品を低額で提供したのが、インターネット専業の生保であるライフネット生命です。

上記記事はそれをさらに推し進めて、ネット上の共済保険を提供しているというのは中々面白いですね。


ただ、これがどんどん進むと、保険証券の取引所が出来れば、そこで直接自分にあった保険商品を自由に売買すれば最適な保険を組むことができる。
金融商品の本質はリスク(確率)の取引なので、不確実なものであればどんなものでも金融商品になる。例えば、天気予報とか。

具体的にはプット・オプションの買いで、保険を購入するのと同じ意味だし、逆にプット・オプションの売りを行えば、誰でも保険会社になれる。

しかし、これはかなり複雑な取引なので、一般の人がこれを使うようになることはないと思うけど。



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investor46 at 09:43IT日記金融日記

2014年05月10日

やってのける ~意志力を使わずに自分を動かす~
ハイディ・グラント・ハルバーソン
大和書房
2013-09-20



最近、書評ばっかりですね。笑
移動中のスマホとかSNSとかの時間を削ると読書の時間になりまして、いかにムダな時間を浪費していたかと実感しております。

さて、ここのところ中々当たりの本を引いているので、紹介したいと思います。
「やってのける ~意志力を使わずに自分を動かす~」という本です。

最先端の心理学の知見を使った目標達成するための本なんですけど、ポジティブシンキングだとか、絶対に出来る小さなことを確実にこなすとか、これまで色々な本があるんですけど、この本はそういったものからさらに一歩進んだ感がありますね。

これまでの本はポジティブシンキングとか、小さなことをコツコツやれば必ず習慣化できるとか、これさえやれば万事オッケーみたいな論調で語られるんですけど、実際はそんな単純なものではなく、ケース・バイ・ケースでその時最適な目標達成の方法は違うんですよね。


さて、この本に書いてあるエッセンスを僕なりにまとめてみたいと思います。

まず、根本にあるのは、目標達成のために必要なのは「才能」や「能力」ではなく「努力」や「どのようにやるのか」によるところが圧倒的に重要だということ。
目標達成するには、才能や能力よりも努力や目標達成のためにどのようにアプローチするのかの方が遥かに重要だし、目標達成のために必要な能力も努力によって伸ばせるという風なマインドセットが極めて重要だ。
出されて手札を見て、こんなんじゃダメだと思うのではなく、この手札で最大限のパフォーマンスを出すことに集中すること、もしくは手札を強化する方法を考えるマインドセットが必要ということ。

そして、目標達成の肝となるのが、シンプルな計画を作るということ。

  1. まずは目標を”具体的に”決める
  2. 「なぜ」やるのかを決める
  3. 「何」をやるのかを決める
  4. 「いつ」やるのかを決める
  5. 「どこで」やるのかを決める
  6. 「どのように」やるのかを決める
例えば、ブログを毎日書くという目標を決めたとする。
なぜブログを毎日書くのかという理由は、インプットしたことをアウトプットすることによって、頭の整理になるから。
毎朝、オフィスに着いたら、ブログを5分書く。
みたいに。

こうした目標を達成するためには、たくさんの大きな障害がある。
例えば、今日は突然打ち合わせが入って忙しいから明日やろうとか。
他にもそのタスクをこなす時間に友だちから急な誘いがあったりすると、かなり強い自制心が必要になる。
これはすごくなるほどと思ったんだけど、自制心というのは筋肉と同じく消耗するらしく、誘惑に耐えられるときもあれば、夕方の疲れたときには抗えなくなるときがある。
そういった修正を理解して、例えば一番意志の強い朝の時間にやってしまうとか、誘惑を考慮して予め予防策を練っておくなどの対策が必要になる。

そして、こうした自制心は筋肉と同じく、鍛えれば鍛えるほど強くなるので、他の目標の達成にも役に立つそうだ。
ダラダラした生活を送っていれば送っているほど、自制心はどんどん弱くなり、いろいろなところに綻びが出る。
小さなことも気をつけてケアしておくことは自制心を鍛え、今後大きな目標を達成するためにとても重要なことらしい。


僕もかなり、ダラダラとした生活を送ってきていますけど、ストイックに改めたいものですね。



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